夫婦で考えるライフデザイン

女性のキャリア支援

私にとって「働くこと」とは?夫婦で考えるライフデザイン

ふと立ち止まって考えることはありませんか?
「私にとって『働くこと』の意味は何だろう?」
自分のやりたいことを実現するため?金銭的な安定のため?
「働いていないと肩身が狭い」という社会的なプレッシャーから?
子育てが加わると、この問いはさらに複雑になります。

育児と仕事、どちらにどれくらい重きを置きたいのか?

あるいは、その両立をどうイメージしていくのか。
たとえば、子どもの人数や年齢差保育園の利用可否や費用面を考慮して、キャリア設計を再構築する必要も出てきます。そこで欠かせないのが、「夫婦の前提認識」を揃えること。

年代別、育児の特徴と課題

これから思考を進めていくうえで大切なポイントとなる育児と仕事、その両立のバランスはとても個人的で、しかも年代によって大きく違ってきます。

あなたは今、自分の人生のどのステージにいるでしょうか?

20代、30代、40代、50代とそれぞれの年代が抱える特徴や置かれた環境、体力の変化を踏まえながら、自分自身の「働き方」と「育児の位置づけ」をまずは振り返ってみませんか?

20代:模索の時期、柔軟な体力と経験の狭間で
【ステージ:体力◎ 経験値△ 金銭面×】
20代は育児と仕事の両立を本格的に始める時期です!
体力的には比較的若く柔軟ですが、仕事や育児の経験はまだ浅く、これからキャリア形成と子育てをどう組みあわせていくか模索する段階。
この時期は環境整備や制度利用を積極的に考えられますが、不安や情報不足を感じやすいかもしれません。
経済的にもこれから構築する段階で、大きな余裕がないことが一般的です。
毎日が初めてのことの連続で選択の連続、不安などの負担一番大きな年代でもあります。
親世代の協力や支援体制の構築が助けになるので、積極的に活用できるかが今後の育児とキャリアの継続に大きく影響します。

30代:責任感と負担のピーク、両立と工夫がカギ
【ステージ:体力◎  経験○ 金銭面△】
30代は育児のピーク期で、複数の子どもを抱えるケースも増えます。
加えて、仕事の責任範囲も広がり、時間や体力的な負担は大きくなってきます。
ここでは、両立の具体的な工夫や質の高い保育環境の確保、夫婦の役割分担の見直しが不可欠。また時間調整やメンタルヘルスの管理にも目を向け、キャリアを継続するか、転換を考えるかの判断も必要です。

40代:育児負担は減るが新たな課題が顔を出す
【ステージ:体力○ 経験◎  金銭面○】
40代は子どもの成長に伴い育児の負担は軽減されますが、仕事の責任は最盛期を迎えます。同時に親の介護問題など、新しい課題も見えてくる時期です。
まだまだ若いですが、自身の体力の30代との変化を自覚し始めるタイミングです。
育児負担を軽減しつつ、キャリアの見直し家族との時間のバランスを再検討することが求められます。

50代:家族の未来と自身の人生設計を見据える時期
【ステージ:体力△ 経験◎ 金銭面◎】
50代は子どもの自立が進み、直接的な育児負担はさらに減少する一方で、仕事のキャリアの集大成や次のステップを考えるタイミングです。
また、親や配偶者の健康問題、老後の生活設計も視野に入れていく必要があります。
仕事と家庭の両方に対するバランス感覚がより成熟するとともに、パートナーとの協力もさらに重要になる時期です。
自分自身のやりたいことや健康管理にも意識を向け、心身の充実を図ることが幸せのカギとなります。

このように、同じ育児と仕事のテーマでも、年代ごとに抱える課題や考え方が変わっていきます。
だからこそ、自分たち夫婦の置かれた状況や未来を見据えて、「夫婦の前提」をしっかり合わせておくことが大事なのです。

考えてみましょう

「私は今、どの年代のステージにいるだろうか?」
「このステージで、自分にとって何が最も大切だろうか?」
「そしてパートナーとの認識は合っているだろうか?」

こうした振り返りが、よりよい育児と仕事のバランス、パートナーシップにつながっていくでしょう。

夫婦での「前提のズレ」とは?

興味深いのは、妻が働くと「シミュレーション」が必要になる一方で、夫がフルで働いていることは“当たり前”として特に問われない点ではありませんか?私はずっと疑問に思っていました。

これは本当に、当たり前なんでしょうか?
夫自身も、自分のキャリアや家庭との関わり方を見つめ直すことが大切です。
というのも、子どもが生まれた際、果たして夫はあなたのように働き方について考えたり、ブログを読んだり、キャリアとの向き合い方を模索していたでしょうか?

追記:前提についてのご注意
ここで書いている「夫」「妻」という表現は、あくまで一例です。
実際の家庭像は多様で、性別や立場で役割が決まっているわけではありません。
パートナー同士の組み合わせは、男女に限らず、主夫や共働き、片働きなどさまざま。
「男性が働き、女性が支える」という古い常識ではなく、各ご家庭ごとに最適な形を選べばよいと考えています。ここをフラットに得意な人が担当すると考えることができるとさらにレパートリーが柔軟になりますよね。

※たとえばここでは便宜的に「夫」「妻」と書いていますが、性別や立場に縛られない形で読み替えてくださいね。大事なのは“誰がどちらを担うか”ではなく、お互いにどうバランスをとり、支え合うかです。

夫婦円満のカギは?バランスルール?

突然ですが、現状の認識を確認してみましょう!

考えてみましょう

お互い仕事をしていて、保育園に子供を預けていました。
そこで突発的な事態が起きました。
たとえば…保育園から「お子さん、発熱しました」と急な連絡が入ったとき。

試しに「夫の対応や反応をシミュレーションしてみましょう」※こうなった時実際にどうする?と問い掛けます。どのような答えが返ってきましたか?
この場合の理想の回答は…

理想

夫婦でじゃんけんぽん

不正解: 「実家に頼む」「妻が迎えに行く」ほか

なぜ「じゃんけん」が正解なのか?

それは「公平」だからです。

妻が急遽迎えに行ったら、翌日は夫が看護休暇を申請する、そういう“バランスのルール”をあらかじめ共有することが夫婦円満で子育てを両立していくポイントです。
もちろん、双方の仕事の事情をすり合わせながら柔軟に対応するのは前提として。

結婚後のライフスタイルを描く

結婚や出産後に、具体的なライフスタイルや役割分担について話し合うことは想像以上に大切です。
これは単なる「子育ての相談」ではなく、夫婦それぞれのキャリアや人生の価値観を再定義する作業。
働くことの意味、夫婦のパートナーシップ、そして日々の小さな公平さ。
全部がリンクして、私たちの生活が成り立っている、そんな気がしています。
ぜひ、立ち止まって考えてみて欲しいです。

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