「“べき”を手放すと親子の毎日がもっと軽やかに」

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”思春期”の子どもに「イライラ」してしまう親心

思春期の子どもとの関わりに、ついイライラしたり戸惑ってしまうことはありませんか。
「もっと勉強すべき」「親の言うことを聞くべき」――そんな“べき思考”は、子どもを思うがゆえの気持ちですが、気付かないうちに親子関係をギクシャクさせる原因にもなります。
私自身、教育支援カウンセラーとして多くの保護者の方と向き合い、この時期の難しさを共に乗り越えてきました。
実際に子どもへの声掛けを柔らかく変えただけで「前より会話が増えた」「子どもから相談してくれるようになった」といった嬉しい変化を多数見てきました。

親が完璧である必要はなく、「余裕を持って関わる」ことが、むしろ子どもに安心感を与える近道です。本記事では、日常の中でできる“べき思考を手放すコツ”と、親子の会話をラクにする具体的な工夫をご紹介します。コミュニケーションのスタイルを少し見直すだけで、親自身のストレスも軽減でき、子どもとの距離感も心地よく変わっていきます。
今日から気軽に試せる方法を、一緒に見つけていきましょう。

親を苦しめる「べき思考」とは?

子育てをしていると、ついこんな風に考えてしまうことはありませんか?

• 「勉強はちゃんとやるべき」
• 「時間しっかりまもるべき」
• 「そんな態度をとるべきじゃない」

親としては当然の思いかもしれません。でも、この「べき」が積み重なっていくと、気がつかないうちに親も子も息苦しくなってしまうことがあります。
どう影響するのでしょうか?
子どもは、小さいころから親との関わりの中で「自分は愛されている」「受け入れてもらえる」という安心感を土台に育っていきます。これは“愛着”と呼ばれる大事な心の基盤です。

でも「べき」が強いと、子どもは「ありのままの自分じゃなくて、親の期待に応える自分でいなきゃ」と感じやすくなります。そうすると…

• 気持ちを素直に出しにくい
• 必要以上に親の顔色をうかがう
• 逆に強い反発を見せる
といったかたちで、親子の距離感にも影響が出てしまうのです。

親の態度ひとつで子どもは変わる!

ここで大事なのは「子どもを変える」ことよりも「親の接し方をちょっと変えてみる」という視点です。

たとえば…

•勉強のことを「やるべき」の前提で誘導するのではなく「どんなふうにしたらできそう?」と相談してみる。

• 反抗的な態度が出たとき、「ダメな態度!」と否定する代わりに、「今すごく嫌だったんだね」と一旦気持ちを受け止めて言葉にして返してから考える など

親の言葉や態度が少し変わるだけで、子どもは安心して自分を出せるようになり、結果的に行動も変わっていくことが少なくありません。

「べき」を緩めると変わるコミュニケーション

子育てを苦しくしてしまう「べき思考」は、実は親の心を追い詰めてしまうもの。

でも、子どもにとって必要なのは「こうすべき」という枠よりも、「そのままのあなたで大丈夫」という安心感です。

子どもをのびのび育てる秘訣は、“正しいやり方”を押し付けることではなく、親が少し力を抜いて、寄り添う姿勢を持つこと。そうすることで、親子の関係はぐっとラクになっていきます。

子どもとのやり取りがラクになる具体的工夫

• “聴く”を優先する:アドバイスよりまず共感のひと言
• 短い言葉で伝える:「●●しなさい」より「助かるな」の一言
• 完璧を目指さない:多少投げやりな会話でも「話してくれただけでOK」と考え直す
• 親が余裕を持つ習慣:自分のリフレッシュや休息が「イライラしない関わり」に直結する

【親の気持ちが楽になると】子どもも変わる

子育てをしていると、「ちゃんと育てなきゃ」「失敗させちゃいけない」(これも愛情の裏返しですよね)と思うあまり、どうしても肩に力が入ってしまいますよね。けれど、不思議なことに、親が少し構えをゆるめて「まあ大丈夫か」と思えるようになると、子どももその空気を敏感に感じ取ります。
親が安心していると、子どもも安心できる。結果として、子どもは自分の世界に自由に踏み出しつつ、必要なときにはちゃんと親のもとに戻ってくるようになるのです。

まるで「見えないゴムひも」でつながっているように、親の心が落ち着いていれば子どもも安心して自分のペースで伸び伸びできるんですね。
ここで大切なのは、「子どもをコントロールする」ことから、「子どもを信じて対話する」ことに切り替える意識です。管理しようとすればするほど関係はぎこちなくなりますが、信頼が前提にあると自然に会話も増え、関係が少しずつ良い方向に変わっていきます。
「私が変われば、子どもも自然と変わる」――そう思えると、未来にちょっとした希望が見えてきますよね。

子育てに悩んでいるとき、「世界が狭くなっているな」と感じることがあります。
そんなときに読んでみてほしいのがこちらの書籍です。
ぜひ手にとってみてください。視点が劇的に変わり、見えてくる景色もぐっと広がりますよ!

【おすすめの一冊】
○子どもとの関係が変わる自分の親に読んでほしかった本 (日本経済新聞出版) 

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最後に・・・

子育てをしていると、「こうあるべき」「こうしなきゃ」とつい力が入ってしまいますよね。
でも、まずはその“べき思考”をほんの少しゆるめることから始めてみましょう。
子どもに「完璧でなくていいよ」と伝えるのと同じように、親自身も「完璧じゃなくていい」と思って大丈夫。むしろ、ちょっと不完全なくらいのほうが、子どもは安心しやすいものです。
よく言われる、あなたも親として一年生。初めてのことの連続ですから最初から上手にできなくて当たり前。
そして、親が心に余裕をもてるようになると、自然と子どもとの距離感も心地よくなっていきます。結果として、親子関係のストレスが少しずつ和らぎ、「一緒にいて楽しい関係」へと近づいていくはずです。
つまり――子育てが楽しくなる第一歩は、「親が楽になること」から。

そこから親子の笑顔がどんどん広がっていきますよ。

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